高校での保育の授業、第二回目
こちらの高校での授業も、今年で3年目。
毎年、軸は同じであっても 振り返り、見直しをして
少しずつ内容をVersion UPさせています。
そんな中、以前 授業に参加していた生徒から廊下で声を掛けられ、
「保育科に進むことになりました!」
とうれしい報告をいただきました。
しかも・・・その進学先は、
私が以前 授業を担当していた学校の、新設校。
ご縁って、こうしてつながっていくんだなぁ~と
ホクホクするひととき。
今年こうしてかかわっている生徒たちも、
これから未来への道のりを共に歩んでいく仲間なんですよね。
頼もし~い!!

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人生の根底からつながる、興味関心の糸~千葉クラーク高校にて 保育授業 2014年クラス♪
4回授業を担当させていただいたクラーク高校千葉校にて
今年も保育の授業が始まりました!

昨年は15名だったのですが、今年は最大で(フル出席で?)24名とのこと。
「増えましたね~!」
「心に興味がある子が多いようなんです。」
「保育ではなく、教育でもなく、心。なんですね。」
クラークさんは、様々な背景をお持ちの生徒さんが
自分の人生を見つけていくための大切な一歩として通っている学校。
どんな大人に出会っていくか?
どんな気づきや体験をするかによって、人の人生や幅が決まってくることを思うと
外部講師としてご縁をいただいた私は
生徒として出会う皆さんにとって、
少しでも多くの興味や関心をお土産として手渡せるかかわりがしたい。
~そんなわけで、4回シリーズの一回目は、
私の赤裸々な自己紹介の後(ここはじっくりと自己開示♪)、
「授業に、ホントに聞きたいことを織り交ぜたいから。みんなの声を聞かせてね♡」
と、照れ戸惑う一人一人に
1.名前
2.マイブーム or 好きなこと
3.授業に興味を持ったきっかけ
4.ここまで話を聞いた感想・これから聞いてみたいこと
~について、話をしてもらいました。
お菓子作りが得意な男の子や、ロッククライミングが好きな女の子。
音楽の演奏が好きな子に、絵を描くのが得意な子。
私の自己紹介を受けて、虐待の話に心を痛めて親に感謝を述べる子。
社会のために自分を生かす生き方がステキだと言ってくれた、表情の乏しい男の子。
脚本家を目指しているから、社会心理学に興味を持っているという子。
自分自身のこれまでの道のりから、人を助けられる人になりたいという女の子。
みんなイイ子たちで、心に響く声を聞かせてくれました。
社会・教育・発達などさまざまな心理学に関心がある子が、本当に多く。
横道にそれて説明をする私の話を、
真剣に目からうろこが落ちるような表情で見つめてくれていました。
それぞれの生い立ちや背景から、興味や関心も様々発展して
唯一無二の自分の道を歩むことになることを思うと、
心の奥の何かにヒットしていたのかもしれません。
私自身も、自分を持て余して かなり遠回りをしながら今に至りますが・・・
(様々な心理学の本を片っ端から舐めるように読み漁ったり、
セミナーに行きまくった時期がありました。←いや、今も行ってるし☆)
それらは忘れた頃に熟して、私の背景に様々なシステムの視点として根付いていますが
彼らにとっては、私の一言や 出会ってきたエピソードたちが
これからの人生を編み出していく何らかの糸になるのかもしれません。
これを機に、あらためていろんな心理学について、図書館で本を借りて読んでみたいな。
~そんな、ワクワクする学習欲が湧いてきました。
彼らと向き合うことで私自身も、ギフトをもらっているような気がします。
出会いの化学反応。 これが、ご縁のマジックですよね♪
ちなみに途中、
「話を聞きたい人が聞こえなくなるから、話すのやめてね。」
とか、
「あんまり大きな声出したくないから、
私が話した時は、耳を澄まして話すの辞めて。」
とか声掛けをする場面もあったわけですが---。
さすがみなさん繊細で。
心を砕いて全力で協力してくれて。
とってもあたたかい空間で授業を終えることができました。
(時間を勘違いしていて、少しオーバーしてしまったのだけども、
「過ぎてもいいから、やりたい!」と。みんな心が広かった!)
そして帰り際には「超おもしろかった!!」と満面の笑顔。
「おもしろい授業」って、嬉しいですね♪
これからの3回、昨年とレジュメは一緒ですが
盛り込みたいエピソードや切り口が満載です☆
「勉強っておもしろいな!」
~そんな風に思ってもらえる時間にしていきたいですね~。
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「保育のお仕事を知ろう!Vol.4」~自分・チーム・保護者とのコミュニケーション
~ということで、クラーク高校千葉校にて
4回シリーズ最後の授業を行ってきました。
1回目は私の保育に関わってきた
様々な角度からのロング自己紹介と
皆さんの人となりと関心についてQ&A的に双方向でやりとりし。
2回目は、保育園の中で行われている一日の流れや業務を。
3回目は、子どもへのかかわりかたと、心理面について。
そして今回のテーマは「保育とコミュニケーション」
以下、レジュメを元にご紹介いたします。
1. 自分とのコミュニケーション
ジョハリの窓 振り返り
~どんなことを感じましたか?
子どもと向き合っていると顔を出す
“さまざまな自分”との付き合い方は?
●大切なのは 自分(に起こる感情)を受け入れ、
子どもと向き合っていくこと。
2. 保育の中でのコミュニケーション
<コミュニケーションワーク>
さまざまな側面 ~ 子どものサポート業務とは
【子ども(保育)にも、いろいろな側面がある】
集団を促すためには、準備が必要
3.チームで保育
【子どもと保育士の人数比】
0歳児: 子ども 3人に保育士1人,
1・2歳児: 子ども6人に保育士1人
3歳児: 子ども20人に保育士1人,
4・5歳児: 子ども30人に保育士1人 (国基準)
⇒一人で保育を進めるために準備をすることも大切だが、
他の先生と声を掛け合うコミュニケーションも大切。
コミュニケーションは、子どもたちをつなぐ
鍋でいうところの“だし汁”のようなもの。
【子どもに直接かかわらない仕事も、大切な業務】
・トイレ(排泄):自分で脱げる子・介助が必要な子・大便の場合
⇒集団のため、タイムラグが発生する。トイレトレーニングもあり。
・おやつの準備:一人の先生が朝の会を行っている間に
⇒口拭き用意・エプロンをつける・消毒をする・おやつを取りに行く
・散歩時:子どもと手をつなぐ、一緒に遊ぶ
⇒子どもの異変を知らせる・周囲の危険を確認・何かの際の連携
・午睡時:子どもが寝た後にできることを分担して行う
⇒連絡帳を書く(手分けをして)・掃除・話し合い・保育準備など
4.保護者との連携 ~ 子どもの幸せのカギは、親が握っている。
子どもの様子引き継ぎ(見守り・変化・成長~安心感につながる)
エピソード共有(違った側面→子どもの理解)
親子関係の様子を見て、声掛けをする(親子の関係性調整)
<コミュニケーションワーク②>
・親 役: 子どもの成長が遅いのではないかと、心配
・保育士役: 聞いて、受け止めて、勇気づける
5.最後に・・・
・子どもたちが輝くために、大人たちは力を尽くす。
・保育のやりがいは・・・成長の喜びを分かち合うこと。
子どもに関わるお仕事は、感動がいっぱい!
「だれかのために、何かがしたい」
20年後の未来を創ることに使命を感じるあなたには、
保育のお仕事は生きる喜びをもたらしてくれることでしょう
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途中、ワークのエアーキャッチボール
(インプロ的に遊び心を混ぜて☆)では
初めは恥ずかしがっていたものの、
しなやかな感性と発想力でお互いにコミュニケーションをとりながら
新たな展開へと発展をさせる一幕もあり。
振り返りも、「人の個性が分かった」
「普段からお互いを知っておくことが大切」
「相手の感情が伝わってきた」など、鋭い気付きが上がってきて
受け取る力・感じる力の高さに驚いてしまいました。
また、保護者とのやり取りに関してはみなさん関心が高いようで
「モンスターっているんですか?」という質問も。
「うちはいないよ。でも、もしかしたらの背景として・・・。」
というところで、
・コミュニケーションの擦れ違い
・不器用で、お互いにうまく伝わらない
・これまでに出会ってきた人の印象を投影し合ってしまう
・親になった瞬間に求められることが多くあり、
何を求められているのかも分からず、できることが追いつかない
~といったことがあるのでは?というお話をしたところ
感慨深そうな表情で“自分ならどうだろう・・・”と
考えている様子が伝わってきました。
最後にお花をいただいて、記念撮影!

…をした後も、
「保育士になりたいんです‼」と熱心に質問に来る女子たちの姿に
じーんとしちゃいました。
本当に、一人一人との時間が「ご縁」ですよね。
どんな大人になっていくのでしょう。
ご縁をつないで下さった、ベスタネットの安積さんに感謝です。
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子どもと、心と向き合う授業。
4回シリーズの3回目の授業をしてきました!
教室に向かう途中、保育クラスの生徒に会うと
「あっ!!
早くこの授業にならないかな~って思ってたんだ。」
「楽しみにしてた?」
「楽しみ!ウォーってなるから(発見があるらしい)。
授業が全部、こうだったらいいのに!」
~というほほえましい言葉をもらいつつ、授業スタート♪
以下、レジュメを中心に生徒とのやり取りを織り交ぜて
内容をシェアします。
保育のお仕事を知ろう!
~ Vol.3 12月5日(木)友達同士のかかわり ~
1. いい先生って?
Q:いい先生は、なにをしているでしょう?
こちら、みんなに3人一組で話し合ってもらったところ---
「私たちは、自分たちの先生のことを思い浮かべて考えました」
とのことで、出てきたのがこちら。
・見てくれている
・えこひいきをしない
・やるときはやる、楽しい時は楽しい雰囲気を作っている
・自分のことをしっかりしている。
~そうですよねぇ。
先生は保育園も小中高も、生徒にとっては大切な存在。
これらは保育園の子どもたちに接している私たち保育士も
大切にしていることなんです。
大切なのは、一人一人が大切な存在なんだということを感じられて、
安心して心を開けるような、信頼関係。
・・・というところから、本題に入っていきました。
2. 子どもへの向き合い方
人間の本能~試し行動
子どもも、小学校でも、大人でも、人間は本能的に
「この人は安全な人かな?」
「どこまで向き合ってくれるのかな?」
「心を開いても大丈夫かな?」
~というのを、無意識に試します。
それを“試し行動”というのですが・・・、
みんな、したことあるよね(笑)?
⇒思い出しながら、うなづく。
子どもの場合は、それを
全身全霊を使って表現してくるんですね。
はじめての年には、信頼関係を築いていくまでの土台として
試し行動があちこちで日常的に見られるため
「なめられてる!」と落ち込む先生も少なくありません。
そんなことを重ねながらも、
以下の様々な場面において向き合って関係性を深めていきます。
◆遊びの場面において
・そばにいて、見守る
・共感
・遊びを展開させていくサポート
◆お友達とのやり取りにおいて
・ごっこ遊び
・場面設定
・物の貸し借り
◆しつけの場面において
・しつけは、これから生きていく社会での文化を伝えること
どんなにかわいいといっても、
なんでもアリでは大人になった時に歯止めがきかない人になってしまう。
そんな人を、社会ではどう捉えるでしょうか?
無礼者、かもしれませんね。
かわいい子どもたちには、ぜひ
みんなにかわいがられて、自分を発揮していける子に育ってほしい。
そのためには、関わる大人が
今生きている日本の社会の中での「文化」や「ルール」を
伝えていくことが大切です。
というわけで、
Q:関わる子どもたちに、どんな大人になってほしいですか?
~そう尋ねると、
「人の嫌なことをしない、気持ちの分かる人」
…という答えが返ってきました。
そうですね。社会で生きていくためには、
相手の気持ちが分かるのは大切なことですよね。
他にもあると思うのですが、
私たちは子どもとかかわる時の軸として
「どんな大人になってほしいか?
そのために、どんなかかわりが大事か?」
~というのを、しつけの中で大切にしています。
子どもとかかわっていると、つい
「嫌われたくない」
「いい人と思われたい」
というエゴが出てきたりして、
厄介な場面になると後ろに引いてしまう人がいるんですが、
それは実は残念なこと。
トラブルやめんどうなことがある時にこそ、
一歩前に出て向き合い、関係性を深めて
「信頼貯金」を重ねていくことが大切なんですよ。
~というわけで、
*目標とするかかわり*
・自分からかかわれる
・引かずに、向き合う
・ここ一番の場面で、踏み込めること。
を、ぜひ実習の時に(幼稚園や保育園に行っているそうです)
チャレンジしてみるように、お伝えしました。
・・・と、ここで 実際に子どもや先生の気持ちになって
やり取りを学んでいただくロールプレイを。
<子ども役>
下に妹が生まれた、2歳児。妹に嫉妬し、いじけています。
<先 生 役>
妹が生まれたことは知っていますが、
朝の会を進めたいと思っています。
~という設定で、3分間やりとりをしてもらい、
2分間、子ども役からの「こうしてほしかった!」リクエストを
振り返りとしてもらうことに。
難しいかな~?とも思ったのですが、
なんとなんと、大盛り上がり!!
役者かと思うような子どものいじけっぷりを再現し、
手こずる先生と、憤慨する子ども役。
その後の振り返りでは、一同
「共感」の大切さを痛感しておりました。
そして---非常に興味を持ち、
深くそれぞれの中に入っていたのがこちら。
3.子どもの心理的側面
◆発達心理学
マズローの五段階欲求説をホワイトボードに描き、
成長の過程を0才からの成長と照らし合わせて説明すると
コツコツと図をメモして何やら感慨深そうな表情のみなさん。
何やら思うところがあったようです。
◆愛着関係
愛着とは何か?
みんなでいうところの、こんな感じのことだよ。
~というお話を踏まえて、
自己肯定感とともに世界を信頼する基盤になる
0才から最初の段階で大切な愛着関係についても
「だから、子どもが“自分は大切な存在なんだ”と感じられるように
たくさん笑いかけて、たくさんお話をしてあげて、
たくさん抱きしめてあげてね」
と、お話をしました。
◆ジョハリの窓
子どもと接していると、様々な自分が引き出されます。
優しい自分、楽しい気持ち、あたたかい気持ち、おおらかな自分・・・
・・・ならいいのですが、じつは
見たくない自分、受け入れがたい自分の側面に気が付き
葛藤してしまうことも多々あります。
子どものありのままを受け入れるためにも、
まずは、ありのままの自分を丸ごと受け入れること。
そのために、ジョハリの窓の4つの視点について
それぞれ自分と向き合って書き出してもらうことにしました。
と、ここで授業が終了。
ジョハリの窓は宿題になりました。
前回、あまり反応や感触がピンと来なかったので
今回はなるべく、自分ごとになるようなお話を心掛け。
先日の中学校でのやり取りを頭の片隅に置きながら
進めて行ったのですが、
回を重ねるごとに少しずつ安心感が心を開いたのか?
あるいは、反応は外からはわからなくても
一人一人の中で響いていたのかーーー
今回のテーマが、とてもフィットしたのか。
2時間があっという間で、
打てば響くような反応も感じられました。
一人一人、居る場所はさまざま。
それぞれの中で、何かに気付いたり
これからにつながっていく機会になると嬉しいですね。

次回はいよいよ、最終回。
どんな授業のプレゼントができるかな~?
楽しみです!
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感受性に染み込む授業

ご縁をいただいた、クラーク高校千葉校での
授業を行ってきました。
こちら、「保育士のお仕事」を切り口に
保育士や教育・心理学に興味を持っている
1~3年生を対象として
4回シリーズで行ううちの、二回目。
「保育園の一日」というテーマで、
最初に前回の振り返り・手遊び・絵本の読み聞かせを行って
「保育士は、どんな仕事をしているでしょう?」について考えてもらった後、
月曜日に担当したシルバー人材センターの講座の中でも
作り込んだものを活用しつつ 授業を進めて行きました。
受け取り方は、人それぞれで。
シルバーなみなさまのどっかんどっかん来るような反応はないのですが…
表情を見ると、
静かな中でも 何かが動いているのが伝わってきました。
題材は同じでも、響くことや 反応はそれぞれ。
感じたコトを大切に栄養にして行くためにも、
受け取りやすい切り口を試行錯誤し、
感じる時間を尊重できるような構成を、
心掛けたいですね。
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