日々を愛しみつつ、感じたことを綴る日記です。子どもが夢を描ける未来のため、私たちが輝きましょう! 

松原美里の謳歌ブログ「大人が輝く背中を見せる」


こども環境学会報告 その②~避けられない変化の中で育む “こどもの居場所”

こども環境学会2016 「こどもと地域力」報告 

私が印象に残ったこと その② 

2日目の基調講演、高橋勝先生の

「子ども・若者が関わり合う場所を創る」

13096195_1322587437757348_7363154579150832696_nkodoken.jpg

社会の変化の中でグローバル化や効率化が進み、

それによって失われてきた 

子どもが育つための人間関係や居場所・目に見えない大切なことに

あえてクローズアップして周辺を掘り下げる、興味深い講演でした。



このテーマ、

子どもを取り巻く環境の変化から生み出された

自己肯定感の低さや引きこもりなどの

社会現象の根本につながるのはもちろんのこと、

じつはとても

職場の人材育成につながるところがあるんです。



「評価」「効率化」「切り離し」「責任転嫁」を行った結果の

日本企業の脆弱化。

いいことを言えば言うほどに職場のモチベーションが下がる現状。

助け合い・見守りあいの風土から、

指摘しあい批判しあう風土になりつつある日本の社会の中で

とても重要な切り口なのではないかと感じました。



そういった今の日本社会全体の気風や風土が

子育てをする側の親や見守るはずの大人たちをむしばみ、

結果、子どもたちにそのひずみが来てしまっているような。



学びとして印象に残ったことをシェアしますね。


・人は見えない文化的な空気によって支えられている。

・家族・地縁がしっかりしていると、学力が高い。

・文明のもたらす恩恵と、リスク

 ~私たちは生理的・深層的リスクを負っている。

・本来、お神輿はその地域で育った人が大人になる中で担ぐものだが

 神奈川では、ほかの地域の人に頼んでお祭り~神輿を担ぐ場所も。

・思考する人の体と場所が関係する。

・本来、地域のつながりの中から様々な恩恵を受けてきた。

・昔は「人並みに」なれればよかった。

 今は「出し抜く」(競争)。

・情報化・市場化・消費生活化

 ・・・場所が単なる通過地点になってしまう。消費のための移動場所に。

・都市型のコミュニティは基本的に「自立した個人」の自由を最大限に保証しながら

 公共性を運営していくところにある。

 しかし子ども・若者が自立を達成するためには、多くの人々の手助けが必要。

 子どもの体を包み込む生活感あふれた「場所」に依存し、守られる経験。

 巣立ちを迎える前の、「助走の場所」が必要なのである。


・農村型コミュニティを引き継ぐ日本の子育ての伝統は、

 「自立した個人」の確立の前に、

 地域の人々とともに「群れの中で生きる子供」を育ててきた。

 そこに地域の様々な人が介在し、大人たちや仲間たちと交じり中で

 子どもは少しずつ大人社会に参加していった。

・1980年代以降、子どもん不登校・若者の引きこもりが広がりを見せるのは、

 日本の農村型コミュニティが崩壊し、

 子ども・若者の生活世界を保護・育成してきた 地域のような

 動態的なつながりが衰弱してきた結果と考えられる。

・かつて神社の境内・路地裏・銭湯などが

 世代を超えて共同性をはぐくむ場所として機能したが、

 そういった多世代をつなぐ場所が消えてきた。

・目的をもって集合するのではなく、ただおしゃべりを愉しむためにたむろする場所。

 そこに行けば、話を聞いてくれる。あいづちを打ってくれる

「情緒的で非言語的な会話」 が成り立つ場所。 それが居場所である。


・大地や水などの自然・他者と深くかかわり合うことで、子どもの内部に

 生命が躍動する見えざるえへるぎー(生きるエネルギー)が蓄積される。

・子ども・若者が育つには、地域社会における

 タテ・ヨコ・ナナメの豊かな対人関係と、多世代関係が不可欠である。

・子どもは生命を、家族・学校・身近な他者・郷土の自然によって育まれる。

・自然と人に包まれた「場所」が子ども・若者に生命を吹き込む。

・「生きている」それだけで祝福される関係。

・ 「ただ生きている」ことの「歓び」を

 心の底から実感できるようになるまで手助けすること。

・「生きる力」とは・・・? ZEST FOR LIVING = 生きる歓び

 文部科学省では、

 「基礎・基本を身に着け、いかに社会が変化しようと自ら課題を見つけ、

 主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力」

 ~ニュアンスのちがい?

・居場所の問題は、子どもの問題ではなく

 実は大人自身が直面している根本課題。

・コミュニケーションとは本来、「暮らしの場所」からせり上がってくる 

 土着性や身体性に支えられたもの

・「自ら」生きる前に、まず「自ず(おのず)から」生きることを、

 たっぷりと経験することが大切。

 「自(みずか)ら 生きる・学ぶ」 

  =意識的・主体的に・意識を持って行為する

  =ACTIVE , LIFE , ACTIVE LEARNING .

~結果を意識して、何かに夢中になること~興味・関心に引き寄せる教育

「自(おのず)ずから」

  =無意識のうちに・意志や意図を超えて・本人も気づかぬうちに

  =AUTO-POIESIS

  ~結果を考えずに何かに夢中になること~好奇心

・「頑張る自発性の場所」ではなく、「生が躍動する場所」に身を委ねる

・子育ての主体は、親・学校ではなく地域。


・場所とは
 
 子ども・若者が自分たちの手で試行錯誤しながら

 何かを生み出していける場所。




非常に奥深く、考え始めると 

当たり前の前提からウロコが落ちるような感覚もあるのですが・・・。


何気なくふだん使っている

「主体的」「自発的」といった言葉の奥底にあるニュアンスやねがいに思いを馳せると

たしかに、「させる」のではなく 子どもたちが見守り・居場所・安心感を感じ、

「生きる歓びから湧き上がってくる、衝動に突き動かされるような感覚」

~によって未来に足を踏み出していく・・・

わくわくして、飛び込んでいく・・・・。



そんな社会になったらいいなぁと感じました。


そしてこれは、「うまくいっている会社」

日本で一番大切にしたい会社などでも

事例を変え、背景や登場人物・切り口を変えて表現されている内容にも近い

人間として子どもから大人までが力を発揮していく社会の本質のように感じました。




一方で、私が そうなのかな?と感じたこともいくつかあったので

そちらも備忘録として。


自立した個人になると、その人はその場所から離れていってしまう

 ~ある県で医師になりたい高校生を支援したが、

  大学卒業後は地元に戻らず、東京で就職してしまった。

 ⇒おそらく、最初は遊びたいでしょう。

 でも、10年たったら気づくんですよ。郷土愛に。
 
 私もそうでしたし、私の仲間も都会に気が済んだら地元に帰っています。

 地元に誇りを持って、少しだけ生暖かい目で見守ってくださいね♡

 

 あと、じつは“自立した個人”で頑張って生きていても、

 一人ができる範囲は限られています。

 良い意味で依存しあい(助け合いのニュアンス)、

 お互いを生かし合う心強いつながりに気が付くと

 自立しながらも 個としてつながり合うことが可能なのだと思います。

 (アメリカの道産子会で話していた

  “インディペンデントなゆるいつながり”

   =しがらみで窮屈になるのではなく、
   
    独立心を持ちながら、ゆるくつながる”です。 

 これは、「地元のしがらみから解放されたい若者」を

 地域から遠ざける課題でもあり、

 地域にとっても「帰ってきたい若者が、気持ちよく帰れる」ための

 一つの課題なのではないでしょうか。


グローバリゼーションは東京・大阪などの都会しか恩恵を受けない

 ⇒おそらく、変化を受け入れて適応することができているのが、

 都会なのでしょう。

(適応しないと、起業や都市が機能しないので、

 必死でシステムを改善し続けているのだと思います)


 地方の場合、明らかに文化や言葉も違う流れを受けて、

 戸惑ううちに「変化を排除するシステム構造」が働き、

 新たな流れを見送ることで混乱が捨て去られてしまうのだと思います。


 以前、地域活性の勉強会の中で

 「これから大切なのは、“グローカル”だ」というお話がありました。


 グローバルを、ローカル仕様にすること。


 明らかにグローバルの流れが来ている現代において、

 日本全体がいかに生きやすく、変化していけるか。


 それが、これからの日本の課題なのではないでしょうか。 



ここを起点にアンテナが広がり、さまざまな出来事の本質により近づくような。



講座の中でも、より心理に近い部分を伝えられるように

内容を練り直せるような、ワクワクした気持ちになりました。




学びに、感謝です!


スポンサーサイト
  1. 学び
  2. / trackback:0
  3. / comment:0
  4. [ edit ]


 管理者にだけ表示を許可する
 

プロフィール

ウメハナリレーションズ代表 松原美里 

Author:ウメハナリレーションズ代表 松原美里 



こんにちは!松原美里です。
「子どものために、大人が輝く背中を見せる」をモットーに保育やコーチング・コミュニケーションを切り口に・講師・執筆・監修を通じて日本を元気にする活動をしております。

横浜女子短大 保育科を卒業。保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で子どもを支える大人のサポートの必要性を感じ、コーチングの道へ。2009年に米国認定コーアクティブコーチ資格取得。All About「育児の基礎知識」元ガイド。現在はエクレス子どもの家保育園 施設長の傍ら、コーチング・研修講師として保育士・子育て支援講座、監修等を行っています。
こちらのブログでは、日々の活動の様子や、仲間との「人生を謳歌する毎日」をお届けしています。

【Umehana Relations HP】
 依頼をいただいて、全国にて講座展開中♪

【認定こども園エクレス】
 認定こども園、新制度へ移行しました!私は保育園部の施設長です。

【保育士コミュニケーション講座】
DVDの販売を行っています。お役立てください♪

【講演依頼・取材・お問い合わせ】
   ~Imfomation~
こちらからよろしくお願いします。

【松原美里へのご相談】
単発/継続セッション・コンサル・アドバイスは、こちらからどうぞ!

【梅花ブログの楽しみ方】   
 ~About Blog~

詳細、こちらをご参照ください。

【日常に宝石のご褒美を】
matubaralabel.jpg 
Misato Matsubara

バナーを作成

☆  梅花 の 本棚  ☆

梅花が読んだ本の覚書です。

FC2カウンター

人気記事ランキング

謳歌日記人気記事ランキングです!

こちらも合わせてお楽しみください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

« 2017 07  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

カテゴリー