日々を愛しみつつ、感じたことを綴る日記です。子どもが夢を描ける未来のため、私たちが輝きましょう! 

松原美里の謳歌ブログ「大人が輝く背中を見せる」


生きる歓びに目覚める“遊び”という入り口 ~「アナログな遊びの可能性」に参加して

先日の子ども環境学会 報告 その③

「イタズラ村」早川たかしさんの 「アナログな遊びの可能性」に参加して。

中日新聞の早川さんの記事に、私もちょこっと写真で登場してました!

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いろいろと感じるところがあり、

終わった後も気づきを言葉にまとめることに時間がかかったのですが・・・。

早川さんより、レポートを書きませんか?とお声掛けいただいたことをきっかけに

少し時間を取って掘り下げ、まとめてみました。


(みなさんの知恵集めて遊びのもたらす可能性を浮かび上がらせた

 早川さんのプロデュース能力、さすがです!)


せっかくなので、こちらでもご紹介します。

-----------------

生きる歓びに目覚める“遊び”という入り口

~「アナログな遊びの可能性」に参加して  


  北山 美里(保育・育児アドバイザー:松原 美里)


   
 私がこの分科会に参加した理由は二つある。

 一つは、「遊び」というものの 

人を突き動かす得体のしれないパワーを

解き明かしてみたい、と純粋に思っていたこと。



そしてもう一つは、フランス旅行で

フランスの友人と過ごす中で感じた文化のちがい、

友人は日本が大好きで7回ほど訪れているが、

電車で黙ってゲームをしながら通学する小学生を指して言った

「日本の子どもはアーミーみたいだ」という言葉は、衝撃的だった。


 フランスでは子どもたちが大人とセットで(ある程度わきまえながらも)

自由に電車で出かけていく様・

町のあちこちに子どもの遊ぶスペースがあり、

家族が点在する様子が見られた。


一方で日本はというと…

私は北海道の出身のため、

幼い頃は野原で基地を作ったり草むらで昼寝をしたり、

遊び疲れて帰ったり…という体験の中で育まれた覚えがある。


しかし最近都心では、子どもが遊べる環境が制限され、

子育て環境が厳しくなる中で 

親も肩身の狭い思いとともに大人が子どもを枠に収めようとし、

お互いに呼吸が浅くなる様子も感じていた。


また、友人からのもう一つの問い掛けも心に刺さった。

「日本人は、どこで自分自身を解放しているの?

 どこで自分自身を生きているの?」


解放…飲みやカラオケだろうか?

「でもそれは、公の空間だよね。」 

たしかにそれらはお金を払って過ごす許された空間ではあるが、

ストレス社会で生きる大人にとって、一時的なものだ。

日常に戻ればまたストレスはともにあり、解放される場所とも言い切れない。


自分自身が「生きている」という感覚。

---私自身を振り返った時に、

ボディボードで波に立ち向かったりやられたり、乗れたり…無心に没頭した後、

体の底から湧き上がる愉しさや開放感が感じられた

(児童養護施設職員時代、悩みや葛藤があっても 

 始発電車で海に入った後に勤務をすると清々しく仕事に向き合えた)。


自然・遊び---

そんなところにヒントがあるのかもしれない、と感じたのである。



今回、早川先生による“子どもが忌避される時代”における問題提起に始まって 

3人のプレゼンターが 

それぞれの体験や理論を通した切り口から提案する

「遊び」によってもたらされる

“人生の生き生き感”
“みずみずしい変化と成長”“結果的に起こる癒し”

を感じさせる分科会に参加したことで 気づきや学びが多くあり、

これまで点で感じていたことが、線となってつながったような

感慨深さを感じることができた。


ワークショップということで実際に皿回しを体験する場があり、

私自身も最初は「え~!皿回し?!」と斜に構えていた部分もあったが、

簡単そうに見えてなかなか上手くいかない中で

コツをつかみかけた時のワクワク感。


あと少し!悔しい。どうしたら?と試行錯誤をする中で感じる、昂揚感。

それを会場のだれもが体感していた。

初めは難しい顔をしていた男性が、

子どものように無邪気な表情で意気揚々と帰っていく後ろ姿が印象的で、

遊びのもたらす可能性の大きさが感じられた。


中川香子先生の「体と心をとりもどす」では、

かくれんぼうによって「一人になること」「一人を生きること」を体験し、

隠れる子・鬼ともにお互いに「孤独から救い合う」・「喜びを分かち合う」

といったプロセスもとても深く、興味深い。


人口過密・過干渉な社会の中で「一人になりたい」と願った結果 

個の主張が過剰になって「孤独死」を迎える人もいるが、

プロセスとして満たされることで次のステージへと向かうことができるのだろう。


また、「あそびと攻撃性」では、

社会現象と密接なつながりのある遊びの重要な側面を感じた。


事件と結びついた報道がされやすい

“悪い攻撃性”(破壊と結びついてモノ・他人・自分に向かうもの)がある一方で、

活動性・積極性・自己主張・自尊心・目標に向かって頑張る・自分を守るといった

“良い攻撃性”があること。


悪い方を排除しようとする力が働きすぎて、

社会から良い攻撃性も葬られつつあるが

(意欲の欠如・目標を見失う・草食男子・少子化などはその結果であろう)、

大切なのは 子どもが持っている攻撃性を

遊びの中で思いっきり開放することができ、

攻撃性が良い形で表現されることであるということ。


遊びを楽しむために培われる忍耐力はその後の人生で重要な軸となり、

一緒に遊ぶことを通して 社会で共に生きるための共感能力

(人の痛みが分かる)が育つ。


おそらく、義務教育の本来の願いや構成には

こういった人間的な成長が含まれているのであろうが、

「学び」に特化して枠組みを強化した結果 

大切な“エッセンス”が置いてけぼりになってしまったようにも感じられる。


ここで重要なのは周りの大人の理解・見守りとともに、

「理論として教わる」「受け身で過ごす」ことではなく、

遊びを通して本人が実感・体得しながら

心と体が成長していくこと
なのだとしみじみ感じた。

 

「けん玉校長」の寺西康雄先生は、

ご自身の体験を通した気づきや変化のお話が非常に印象的だった。

学級のいじめに悩んだこと・けん玉少年との出会いを通じて、

生徒間に変化が生まれ、先生自身も意識が変わり、

生徒との関係性が多面的に広がりを見せ、深まっていったこと。


いじめの表面的な問題ではなく、背景にあるものを見つめ、

けん玉---遊びを通して子ども心をとりもどし、人と人としてつながる直す中で

いじめを生まない学級づくりを全校で行っていったというお話は、パワフルであった。


問題行動の裏側にある“人間の善性”を呼び起こす、遊びの可能性。

上手くいかない中でも試行錯誤を繰り返し、

お互いに教え合い向上を支援しあう中で人の心を育む力が、

遊びにはあるのだと感じられた。



早川先生の「大人が遊ぶ必要性」という提案において、

『子どもと「遊び」に学んだ7年間』という体験談が、深く響いた。


不登校の子とともに早川先生のもとを訪れた親子が、

ともに遊ぶ体験を通じて体の中にエネルギーをためたことが改善の鍵となり、

人生が好転していく。

その中で父親自らも ストレス社会の中で心を病む瀬戸際にいたことに気が付き、

「子どものため」以上に「自分のために」大人にこそ、遊びが大切だと語った言葉が、

実感がこもっていて良かった。



なぜか最近疲れた親が子どものエネルギーを持て余しながら

「遊んであげる」といったかかわりを目にするが、

実はそんな大人のかかわりを、子どもはよく見ているのである。

そして、見た通りに子どもは育つ。


家族システムの心理学(亀口憲治氏)の中でもいわれているが、

子どもの問題は親の側の問題の顕れでもあり、

近年の子どもに現れている問題は、

大人が社会で抱えている闇を子どもが顕したものでもあるのだろう。 



子どもは誕生した瞬間から、周囲に成長と気づきのギフトをもたらす。

それは大人が、ともすれば利己的になり

自らをも疲弊させる社会の闇へと導かれつつある中で、見失いがちなもの-――

没頭体験によって得られる心地良さ・

湧き上がるエネルギー・役割からの解放といった

「“大切なもの”を再発見するチャンス」
でもある。



遊びは子どもと一緒にギフトを分かち合う、トンネルの入り口である。

未来の希望へ向けて明かりを灯す“松明”を持つ、子どもというナビゲーター。


遊びを通じて「生きる歓び」に目覚めた(気付いた)世界こそが、

日本の目指すべき“明るい未来”なのではないだろうか。




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プロフィール

ウメハナリレーションズ代表 松原美里 

Author:ウメハナリレーションズ代表 松原美里 



こんにちは!松原美里です。
「子どものために、大人が輝く背中を見せる」をモットーに保育やコーチング・コミュニケーションを切り口に・講師・執筆・監修を通じて日本を元気にする活動をしております。

横浜女子短大 保育科を卒業。保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で子どもを支える大人のサポートの必要性を感じ、コーチングの道へ。2009年に米国認定コーアクティブコーチ資格取得。All About「育児の基礎知識」元ガイド。現在はエクレス子どもの家保育園 施設長の傍ら、コーチング・研修講師として保育士・子育て支援講座、監修等を行っています。
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