日々を愛しみつつ、感じたことを綴る日記です。子どもが夢を描ける未来のため、私たちが輝きましょう! 

松原美里の謳歌ブログ「大人が輝く背中を見せる」


体験とプロセスから子どもの気づきと成長を見守る~日常の中の一歩

今日のピッコロ保育研修3日目は、衝撃の「クッキング」でした。


クッキング・・・といえば、私の中では日案ありき。

最初にねらいがあり、子どもたちが○○の体験をすること、など書いてあって

時系列で予想される子どもの活動と、そこに準備するもの・かかわり方、など

初めから終わりまではしっかり作りこまれたものを主任に見てもらい、

長が印鑑を押して 当日を迎える。



子どもたちが“体験の主役”であることは一緒なのですが、

どうも“お膳立て感”があったのかもしれない、と 

今日のクッキングを見て、広がる可能性に目からうろこが落ちました。

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<ピッコロクッキング>

・保育スタッフミーティングにて、子どもに体験させてあげたいポイントを共有した後、

子どもが取るであろう行動をシュミレーションし

(子どもたちは軽々と想像を超えてくれていましたが)

極力大人が「こうすればいい」という安易なお手本を見せずに、

子どもたちの自由な発想で広げられるように 大枠の意図共有を行う。


・作り方は、子どもたちがそれぞれ家で調べてくる

・子どもたちを主役にレシピを全体共有し、形にするべくスタート!

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 ~けれども、ここで先生の指示は一切なし。

 「どうするんだっけ?」と問いかけて、手洗いや自分で動く行動をそっと促すものの、

子どもたちは27人27様。


積極的に動く人、楽しんで行う人、

「やりたい」と言いながらも動かずに誰かが何かをしてくれるのを待つ人・・・

そこには人間社会の縮図ともいえるシステムが見られました。


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ここで、おそらく通常の保育なら「○○しようか。」と先生が働きかけて

子どもは促されるがままになんとなくクッキング体験に加わっていくのですが、

そうはしないのがピッコロさん。



「やりたいんだったら、どうしたらいいんだっけ?」と行動を促すものの、

それでも与えられることを待っていて、今回はやらなければ 

それはそれで今回の学びになる。



一方ではうどんをこね、火を焚き、野菜を切って…と進行する中で、

実は1人、本当に加わらない子がいました。



けれども、その子の表情を見ると、眉毛が困った顔をしているのです。

「あ、育ってる!(心の内側に葛藤や変化が起こっている)」と感じた瞬間でした。


ピッコロでは、3年間のうちに 

はじめはよくわからず受け身でいた人が 

自分で感じて、どうしたら良かったんだろう?と考え、際に自分で行動を起こして

自分の世界を自分の力でより良いものに変えていくことができる育ちを信じ、

集団の力と気づきのタイミングを待ちながら保育をしているのだ、

ということをあらためて学ばせていただいた場面でした。



さまざまなドラマが進行する中、

積極的に水を汲み・・・(消火用のお水らしい)

火おこしに取り掛かる子どもたち。


ここでも、大人のリードは一切なし。

どうするんだっけ?

何が必要なんだっけ?

~ということで、枝を取りに行ったり、

葉っぱをくべてみたり。

なかなか日が燃え盛らずに苦戦する中、あの手この手で知恵を絞ります。

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そんな中、リーダーシップを発揮ししていたある女の子の仕切りがキツ過ぎて

他の子たちからクレームが出る場面も。

本人、強気に返していましたが

周囲の声を挙げぬ子たちの中にも同じ思いがあったよう。


我の強いリーダーとして嫌がられるのか?

それとも、元々持っているリーダーシップを発揮して

「自分が」から「みんなで」を後押しすることができる

芯の強いリーダーに成長していくことができるのか?


先生たちは、後者に願いを掛けながら、

さりげなく他の子どもたちの声が本人に届くよう、耳を傾けながら

やり取りを見守っていました。


付いたかな、と思ってもまたしぼんでしまう火種を前に、

「今日は火、付かないかもなぁ~と覚悟をしていた」という中島先生。



試行錯誤の中で、ある子が不意に入れた紙のような葉に

ふわっと火が燃え広がり、大歓声が上がりました!


この、結果的に火を点けた子は

それまでの日々の積み重ねの中でも なかなか遠回りをした子のようで、

ここへ来て、ぐっと背中を後押しするような成長の出番がやってきて

自信が付いてきたようです。

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このほかにも、挙げきれないほどの珠玉のやり取りがあったのですが

書ききれないので・・・興味がある人は、ぜひ 体験をしに行ってみてくださいね!

森のようちえん ピッコロ 視察・保育研修


ピッコロさんは「自然の中でのびのびと体感する保育」として

注目を集めることもあるのですが、

じつはコーチングや場の力を生かしたファシリテーションでもあり、

「場は答えを持っている」といった

プロセスワークの局が立つような語り合いの場面も見られたりして、

本当に見事です。



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ピッコロさんの保育のエッセンスを持ち帰ることができるとしたら、どんなところだろう?


それはおそらく、

「現場では無理」「時間があるから無理」「年齢がまだ・・・」

~と、あきらめて目をつぶってきたさまざまな出来事たち。

日常の中に埋もれて 無感覚になっていた“保育者の痛み”を取り戻し

「どんな大人になってほしいのか?」

・・・という願いを掘り起こすところから始まるのかもしれません。



とはいえ、長年子どもにかかわってきたスタンスを

いきなり変えることができるか?

・・というと、それがなかなか長い道のり。

頭でわかっていてもつい これまでのくせが出てしまうんですね。

気づいたら、それは成長の第一歩。


「そのために、どう在るか?」

「自分は、何を選択していくのか?」


~ここを常に自分に問い続け、

新しい選択肢を重ね続ける中で 新たなかかわりが習慣として根付いていくのでしょう。

大人自身の在り方を変えるチャレンジは、試行錯誤が必要ですね。





未来を生きる子どもたちが、どんな力を獲得していけるといいのか?

それは、保育にかかわる方の意識にかかわっています。




枠組みに縛られたやむを得ずのアイテムではなく、

大人も子どもも“いま”を生き、変わることを恐れずに

「可能性に寄り添う」 こと。



失敗もあるかもしれませんが 、すべて成長の大切なプロセス。


まずは、それぞれができるところから・・・

楽しみながら、未来への懸け橋を掛けていきたいですね♪




私もさっそく、研修の中でピッコロさんのエピソードをお話して

「ねがい」を語り合ってもらう時間を創っています!
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プロフィール

ウメハナリレーションズ代表 松原美里 

Author:ウメハナリレーションズ代表 松原美里 



こんにちは!松原美里です。
「子どものために、大人が輝く背中を見せる」をモットーに保育やコーチング・コミュニケーションを切り口に・講師・執筆・監修を通じて日本を元気にする活動をしております。

横浜女子短大 保育科を卒業。保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で子どもを支える大人のサポートの必要性を感じ、コーチングの道へ。2009年に米国認定コーアクティブコーチ資格取得。All About「育児の基礎知識」元ガイド。現在はエクレス子どもの家保育園 施設長の傍ら、コーチング・研修講師として保育士・子育て支援講座、監修等を行っています。
こちらのブログでは、日々の活動の様子や、仲間との「人生を謳歌する毎日」をお届けしています。

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